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●目次● ●第1回● ●第2回● ●第3回● ●第4回● ●第5回● ●第6回● ●第7回●
● 速く走るために必要なポイントそれは以下の3つ
コーナーの長さ
減速の程度
ライン取り
コーナーの長さを表すために
ショート5R<5R<ロング5R<ベリーロング5R<ベリーベリーロング5R・・・
といった表記を使う人も多いと思う。これを正確にPNに記すのは簡単なようで実は非常に難しい。レッキのときは気づきにくいが本番で走るといかにコーナーの出口がイメージできていないことか。ショートコーナーで減速しすぎてみたり、ロングコーナーでの出口でコースアウトしそうになってみたり・・・。果たしてこの長さの違いがしっかり自分の中で確立されているかな?そしてレッキでうまく表現できているかな?とにかくレッキのスピードでロングはハンドルを約4秒きったまま、ベリーロングは8秒切ったまま・・とか自分なりに基準を決めてみてもいい。後述のように/80(オーバーエイティ)→80m というように実際の長さで表現するのもいい。とにかくこれを正確に表現できるようになれば本当にPNがタイムに生きてくるだろう。
コーション、ダブルコーションと使い分けている人も多いがはたして、どの程度注意するかが自分の中で確立しているかな?たとえば、ペースの落とし加減を『スローは4割』『コーションは6割』『ダブルコーションは8割』とかなんとなく決めておくだけでも効果的。安全なPNだけならとにかくなんでもコーションにしてスピードを抑えればいいが、速く走ろうとすればいかに無駄なくペースを落とすかというメリハリがタイムに生きてくる。【slow JUMP と!JUMPの違いのイラスト】
ライン取り
ハイスピードになって道幅も1.5車線以上ある要所々のライン取り表記が生きてくる。特にクレストが多い地形や複雑な道の形状なのにスピードが速くて一瞬でと売りすぎてしまうような場所はライン取りの言葉を使うことで最小限のタイムロスで抜けられる。場合によってはラインをほんの少しずらすだけでブレ-キングをしないでいけるようなところもある。もちろん速く走れるラインが見えてこなければPNも作れない。ドライビングスキルをあげてこの"レコードライン"がより見えてくるようなトレーニングも必要だ。
バーチャルペースノート講座/典型的SSの事例)
● いままでのPN講座総集大成として、イラストのようにアベレージ70km/h前後のSSを設定してみた。交差点あり、、道幅はいろいろ、そしてクレストもある・・。海外のラリーではこのようなロケーションがSSとして設定されることが多い。日本では林道の形状、道幅そして何より主催者の設定アベレージスピードによってこれほど多彩なPNにはならいため、日本国内だけでPNを考えている人にはここまでいろいろな表現は必要ない。たが、日本の道でも応用できる部分はあるはずだし、各自アレンジするためのきっかけとなってもらえればうれしい。
● 日本でももちろん海外でもアベレージが約60km/hより高くなってくるとPNの必要性が絶対的なものになってくる。もちろん英語である必要はない。数をこなして行けば必ずや日本語でもここに表現したような言葉が欲しくなってくるだろう。英語か日本語か、どうPNに記すか・・これは皆さんの自由。とりあえず自分なりの表記の仕方を例に示してみた。
● 注釈説明
※ 0 ステージを思い出すために
SSの最初のページにはこのようにステージの特徴やポイントを書いておくと全体像をつかみやすい。スタート直後の難しいセクションで必死になってタイムを稼いでも実は後半こそが勝負どころだったりすることもある。長いSSの場合そのようなペース配分をするのにも役に立つ。何よりペースノートに表現し切れなかったポイントをスタート前に思い出すのと出さないのでは反応の仕方も違うだろう。
※ 1 リラックスして全開にする。
●(フラット)これはアクセル全開という意味。手前に難しいコーナーが続いていたり、ブラインドコーナーだったりするとついついアクセルを踏む右足の力も緩みがち。要所要所にこのような記号をつけておくと攻める気持ちもリズムにのってくる。先が見えない安全なクレストにも効果的。
※ 2 どこからアクセルを開けられるか。
/80(オーバーエイティ)ロングコーナーの長さを表す。長いコーナーではコーナー出口でアクセルが全開になるように少しずつアクセルを開けていかなければタイムは出ない。そのためにはこの表現はハイスピードになればなるほど非常に有効。慣れないうちは聞き取りにくいかもしれないが慣れてしまえばこんなに便利な言葉はない。もちろん『80m』のコーナー長さを走っていて体験できるようになるまで訓練が必要。皆さん『ベリーベリーベリーロング・・』って聞いてどのくらいの長さか分かります?
※ 3 最短距離を行く。
cut(カット)文字どおり『インカット』できるという意味。これはイラストのようなショートコーナーにつけてこそ効果的。ロングコーナーにつけてもあまりタイムアップしないかもしれないが、スピードを落としたくない場所や次のコーナーへのアプローチが楽になるようなところには有効。レッキのときよく探そう。(もちろんレッキでタイヤがバーストしたりしないか確かめておくことを忘れずに)
※ 4 読み遅れないよう。
コーナーが連続してツイスティーなセクションはこのように下線を引いたりして読み遅れないようにする。これは常識かな。ただし、アベレージ100km/h前後のハイスピードになるとレッキのときはなんでもなかったゆるいコーナーのセクションが実はツイスティーだったなんて事もある。本番スピードをイメージするのはくれぐれも忘れずに。
※ 5 橋に注意。
どこのステージでも橋はよく出てくる。橋は欄干があって狭かったり、滑りやすかったりと必ず走り方に注意が必要。特にコーナーの後にある場合、コーナリングの立ち上がりかストレートの加速中かで安全度はまったく違う。状況に応じてコーションやナローなどの補助語を配置すると効果的。
※ 6 絶対見落とすな。
リタイヤに直結する危険情報は素直に書くべき。特にDC(ドントカット)は絶対に書き忘れないこと。レッキの2回目では本番のスピードをイメージすることは大事だと前にも書いたが、本番のとき自分がどこまでインを走るかも忘れてはいけない。
※ 7 どこまで攻められる?
>at mirror(タイトゥン・アット・ミラー)。ロングコーナーで途中からきつくなるのはよくあるケース。このような場合、どこからきつくなるのか分からないとビビッてアクセルもブレーキも中途半端になってしまう。このようなコーナーをしっかり攻めてタイムロスを最小限にするためには、きつくなるポイントで何か目標物を書いておくのがよい。何もはっきりしたカーブミラーでなくても遠く崖の向こうに見える特徴的な山でもいい。とにかく何か特徴あるものを探すと結構見つかるもの。そんな何気ない目標物が走っているときに目印になって走りやすいこともある。もちろんそれを確認してからでは間に合わないでコースアウト・・・ということがないような場所を探すのは言うまでもない。ここでもハイスピードで走っている自分をイメージするのは大事なことだ。
※ 8 無駄のないライン取り
イラストのようにここはクレストの先がわずかに左に曲がりそのすぐ先が右コーナーである。このような場所では手前のクレストはめいっぱい左側から進入するのが無理ないラインであることは分かっていただけるだろう。左から進入するという意味で"stay left"とした。そしてクレスト後の距離(この場合イントゥ)も速く走るために非常に重要。ここが正確でないとブレーキが余ってしまったりオーバースピードともなる。10mの誤差でも『あれっ』と思うようになればかなりPNを信じて走っている証拠。
※ 9 曲がったクレスト
このようなチョッとした"曲がり"がクレストの上にあると、レッキ中にどう表現していいか困ってしまうこともあるかもしれない。クレストの先はほんのわずかではあるが進行方向が左のほうに変わるわけだから、ただのクレストでは危ない。
ジャストでも、short 5Lとでもいいから必ず"曲がり"は表現しておくこと。この表現が自分の中で確立してくればこのようなクレストも安心してアクセルを開けられる。
※ 10 ジャンプに注意
イラストのようなハイスピード区間だとレッキではただのクレストかもしれないが本番スピードでは大きくジャンプしてしまうこともある。こういう形状は見落とさずジャンプと書いてあると安全だ。また、slow(スロー)は私の場合コーションを8割スピードダウンとすれば6割程度のスピードダウンとして使っているが、もちろんどのくらいのペースでいけるか(コーションかフラット(全開)か)は一緒に表記しておけば無駄にスピードを落としすぎることもない。今回の例では道が若干右に曲がっているので"keep Right" とした。
※ 11 あそこまで全開!
ここでの樹木(tree)はなくても問題がないもの。ただし、手前の直線が非常に長いためストレート序盤ではどこまでアクセルを踏み切ってよいものかたとえ250mと言われても不安になることもある。そのような場合、次のコーナーの地点にある樹木や小屋を書いておくと安心して走ることができる。距離の長いSSではこのような書き方をすることで、精神的にリラックスする時間を作り出すことできる。これは他のセクションでの集中力を増すことにも繋がるのだ。
2つ目の例の"HTS(ハードトゥーシー)"日本語で言ったら『見えにくい』である。ここでより集中力を喚起するための補助語。なくても問題ないがあったほうがほんのわずかだがジャッジも早く、何より失敗も少ない。
※ 12 連続的して攻める。
<>(オープン・タイトゥン)このような連続したコーナーでは2つのコーナーを一つ一つ表現するより例のような表現方法つかって一連のライン取りをすることもタイムアップには効果的。特に1つ目のコーナーが短いときは有効。『<+>>』(オープンアンドダブルタイトゥン)などバリエーションも可能。
※ 13 ジャンクション(交差点)
日本ではあまりないが"ターン**"という交差点を曲がる場所はよく出てくる。シンプルに『ターンライトorレフト』でもいいのだが、道幅が広くてコーナリングする交差点だったり、イの字に近い形の交差点だったりと多種多様。そのような場合、道のクロスする角度によって表現を変えるのもタイムロスを最小限にするテクニック。例の□(スクエア)は『直角』の意味。Turn 90R(ナインティーライト)という人もいる。#(シャープ)は単に表記を#としているが『鋭角ターン』の意味。
※ 14 曲がったストレート
イラストでも分かるとおりここは若干左に曲がっているストレート。ただし道幅も広いし、さして危ないストレートでもない。このような場合"8L 40(エイトレフト フォーティ)"などと表現するより全部ストレート距離に置き換えてしまったほうが無駄に考えることもないし、かえって分かりやすい。もちろん"straight"と補助語を書いたのは※11と同じ理由。
※ 15 インをはずすな
KI(キープイン)とは文字通り"コーナーのインを離さないラインを通れ"ということ。コーナー外側が道が荒れていたり、崖だったりまたはコーナーが逆バンクで予想以上に外側に行ってしまうようなコーナーにつけると効果的。
※ 16 最後も気をつける。
フィニッシュラインでペースノートを止めてはいけない。車は急に止まれない。フィニッシュの後の道路形状は少なくとも+100m分は余計に書いておこう。フィニッシュラインの後って結構危ないもの。ストップラインまで書いておけば間違いなし。
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