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●目次● ●第1回● ●第2回● ●第3回● ●第4回● ●第5回● ●第6回● ●第7回●
はじめに…
☆ペースノート講座第1回。自分の経験を生かし海外、国内どちらにおいてもペースノート走行が楽しく速くなるような助けになればと思います。基本をマスターしてどんどんアレンジしていってください。
★ペースノートとは?
ペースノートというものの意味と、ラリー走行における必要性、活用法。
ペースノートの説明。
ペースノートとは、ラリーで熟知しない道を100%で走るためのレーダーの役目。熟知した練習コースであれば、『ここはちょっときつめだからこの辺からブレ-キングして・・』とか、『ここは外いっぱいから進入すると見かけよりハイスピードで抜けられる・・』などなど無意識に考えながら攻めていると思う。これを熟知していない道でも出来るようになるのがこの"レーダー走法"。先がイメージできるのだから、ブレ−キングポイント、ライン取等、まるでいつもの練習コースのように攻めることが出来る。いわば"視察"したコースをその走り方まで表示しているVTRみたいなものかな。
ただし、狭くてアベレージの低い(50km/h以下くらいかな)の道は、そういう意味でのペースノートの効果は薄いかもしれない。でも、危険な場所と攻められる場所がわかっただけでも結構安心して攻められると思う。
もちろんペースノートを使いこなすには一朝一夕にはいかない。まずペースノートの基礎をマスターした上で、ラリードライビングと同じく反復練習が必要となる。皆さん、ラリーゲームは経験済み?ペースノートを聞いてる?つまり、ノートを"作れる"と"聞いて走れる"とは別のテクニック。両方訓練は必要なんだ。"馬の耳に念仏"にならないようにね。言い忘れたけど、ペースノートは基本的にはドライバーが作るもの。また、覚えていて欲しいのは、"ペースノート走法"はドライバー、コドライバーの共同作業だってこと。良いパートナーを見つけることもペースノート会得の早道かもしれない。
@ポイント
1. "作れて聞いて走れる"がペースノート走法。
2. "ペースノート走法"会得の早道は徹底的な反復練習。
3. ペースノートは基本的にドライバーの作るもの。
4. 良いパートナーを見つけよう。
★ペースノートで使う言語
ペースノートを作る時、ペースノートで走行する時に使う「ペースノート用語」。とりあえずこれを押さえておけば、という基本編。その他上級用語や特殊的に使う用語は今後の講座で適宜差し込んでいく。
"ペースノ―ト走法"をやろうと思ったらまず言語を決めよう。ペースノート言語は日本語でも英語でもかまわない。WRCビデオでご存知のように結構母国語でやっているチームが多い。中国のドライバーは漢字だしね。まあ、わかりやすい言葉でやればOK。全日本選手権でも英語の人は少ないみたい。私は英語なんで、以下説明は英語基準になってしまうのであしからず。いずれにせよ、その場でイメージしやすい言葉を使えばいいと思う。
1.ベンド(コーナーの曲がり);8段階+R、Lの組み合わせ(例)1L(きつい)8R(ゆるい)
2.距離 ;40、60、80、into(-), and(+) など
3.コーナーの長さ ;long / very long / short など
4.補助語1 ;Don't cut / coution(!) など
まずはこれだけはしっかり押さえるべき。
1は番号が先でも後でもかまわない。海外のようにブレ-キングが重要になってくると番号が先のほうがいいかもしれない。
2の数字で書いたものは実際の距離。"and"などは感覚的な、いわば時間的距離(タイミング)である(カッコ内が表記)。Intoは揺り返しを使うようなすぐ次のコーナーが続く場合、andはそれよりは少し距離がある場合で使っている。これらはあくまで一例。でも、このベースは世界中で通用すると思うよ。
ここで、出来ているようで出来ていないのが"距離"。国内ラリーだとそれほど重要ではないが、海外ラリーのようにアベレージ70km/h以上と高くなってくるとこれは非常に重要になってくる。この距離とドライビングがリンクするかで成績は大きく変わる。将来海外ラリーを意識するなら、この"距離"も大事にしたい。大事なのはコーナーとコーナーの間には"必ず"距離が入っていること。これが無意識に出来るようになって初めて基礎が身についたといえる。
ところで、"ペースノート"といってもなれない人はどのくらいの情報量が必要かイメージが湧きにくいはず。ラリーゲーム"コリンマクレーザラリー2"の、あの位の情報量が正確に表現できていないと、先で説明するレベルアップが効果的でなくなってしまう。
@ポイント
1. まず、"言語"を決める。
2. コーナー間の"距離"は重要!
3. 基礎をしっかりマスターする。
★コーナーの表現方法
ペースノート走行におけるコーナーの判断に使うBENDの目安の付け方。
目安テープの貼り方に、ジャッジの目安。
コーナーの表現は"ベンドナンバー"という事もある。すなわちコーナーのきつさ(R;半径)を段階表示したものである。よく失敗しがちなんだけど、同じ"3"のコーナーでも短いコーナーと巻き込んでいるコーナーではコーナリング難易度が違うはず。でもこれを簡単だから"4"、難しいから"2"、としてはいけない。番号は"難易度"ではなく、あくまで"コーナーのR"を表現することをお忘れなく。言い忘れたけど、ユハカンクネンのようにこのきつさを番号ではなく"easy"などのいくつかの言葉で表現した"ワード方式"というのもある。でも、最近のドライバ-はほとんどがこの"ナンバー方式"。これから覚えるんだったらこの方がおすすめ。
レッキ時のアドバイスとして、ステアリングにマーキングすることをお勧めする。(写真参照) 図のように数字の大きいゆるいコーナーほど、間隔は短くする。教習所でも教えているとおり、高速になればなるほどステアリングがシビアになるのはご存知のとおり。
ステアリングギア比によっても違うけど、私の場合、直進状態でステアリングの一番下が"3"にしてその間を比例段階的に5つに区切っている。表示しないけど当然ステアリング"3"以上を回すところは"2"となる。
このステアリングマーキング、リチャードバーンズみたいにトップドライバーのレッキ車でも結構見かけて『へー』と感心したことがある。人間の基準なんてあいまいなもんだっていうのは本当なのかもしれない。彼らは基準なんて完璧そうだけど、それでも時には参考に使うんだろうな。みなさんも、見習いましょう!
@ポイント
1. ベンド番号はカーブ半径(R)を示す。難易度ではない。
2. 正確なノート作りにステアリングマーキングは効果的。
★ペースノートを作ってみる−PNに馴染むための反復練習
まずは感覚的にペースノートを体に馴染ませる。実戦でなくてもいいから、観光ドライブウェイなどで、練習をしてみよう。
言語を決めてさてノートを作るわけだけど、とにかく"訓練"が必要。それは"道の形状"を的確に"言葉"に変換できるか。ポイントはすばやく"的確"なジャッジ(判断)だ。ここで"正確な"ではなく"的確な"と表現したのには訳がある。実際のコーナーなんていろんな複雑な形状をしていることが多い。だから、"正確"に表現しようとしたらそればっかり気を取られてすっかりジャッジが遅くなってしまう。あくまで、一番ふさわしい番号をスパッとつけるのが"的確な"ジャッジだ。
次の2つの動作、
1. コーナーの出口で次のコーナーが見えたらすぐそこまでの"すぐ"距離を言う。
2. 次のコーナーの入り口すなわち曲がり始めで"スパッと判断"しすぐベンド番号を言う。
これが出来るまで何度も繰り返し作る練習をしよう。コーナーの出口で『エーと今のコーナーは・・』とやっているようではジャッジが遅い証拠。良いノートは絶対作れない。これがなくなるまで練習が必要だろう。
さて、練習場所は?もちろん実践的な林道での練習も必要だけど、最初のうちはノートに集中するあまり対向車が来てあわや・・ということもありえる。基礎をマスターする過程では、別にスピードを出すわけではないしので普通の2車線ある道でいい。いろいろなコーナーがある道で2〜3km前後あれば十分。もちろん斜線をまたがないよう走ることをお忘れなく。参考だけど、海外ラリーのためだったら、首都高速の環状線なんかアップダウン、コーナーなんか結構練習になる。
2〜3kmの道を決めたらゆっくりでもいいからなるべく止まらないように作ってみること。同じ道でも3度以上は作ってみることをお勧めする。景色と言葉がリンクしてくれば何度作ってもほぼ同じノートが作れるはず。地元の普通の人が走る速度でこれが出来るようになったらOK。それが出来たら別の道で・・と10個所でこれを繰り返したらずいぶん慣れてくると思うよ。大変かもしれないけど、これだってWRC1戦のレッキ分にも満たないかね。WRC目指す人は100箇所くらいやんなきゃ。
@ポイント
1. すばやく的確なジャッジ。
2. ひたすら反復練習。
3. 練習に適した道選び。
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